2014年4月12日土曜日

Shining Eyes ベンジャミン・ザンダーに学ぶ

先月、某企業のイベントでサムライは本番演奏に臨みました。

諸事情により、十分な練習期間があったとは言えませんでした。

その前の本番では、心残りなことが多く、同じ失敗を繰り返したくありません。

短い練習期間にもかかわらず、メンバーはそれなりに努力しました。

新南田先生からは、「遅れないで。まわりに合わせたらダメ。ピアノと一緒にソリストのつもりで、むしろピアノをリードするつもりで歌って。この曲で伝えたいイメージは何?感情のワナワナする気持ちを発声に活かして。1,000人の聴衆には5,000人のパワーで立ち向かうつもりでテンションを上げて。」などなど、、、。

そして本番当日の練習では、「今までで一番いい演奏でしたよ。そのパワーを本番に持って行きましょう。」

本番会場の控え室でも、「軽く発声練習しましょう。燕尾服に着替えてビシッと決めましょう。そして、このテンションをキープしましょうね。」

つまり、この期に及んで細かいことは言いません。

テンションを上げて、メンバーの目が輝くことにだけ注視していました。

ボストン・フィルのベンジャミン・ザンダーのプレゼンが面白い。
指揮者が演奏者の目を輝かせることが成功の秘訣なのです。

人は何に依ってその人の持つ力を十分に発揮できるのか。

ミスをすると手痛いしっぺ返しが待っているというような、減点法によるマネジメントにも一定の成果はあるでしょう。

ビジネスマネジメントも同様でエンパワーメントこそが、個人の持てる能力を気持ちよく発揮させるのですね。

そしてベンジャミンはアウシュビッツを例に、貴重な人生訓を述べています。

アウシュビッツに収容された15歳の少女には8歳の弟がいました。
収容所に行く列車の中で、靴を失くした弟にむかって、
「靴を失くすなんて、なんてバカなの!」
と、姉として叱ったそうですが、それが弟に向かって言った最後の言葉になってしまったそうです。
後に収容所を出た彼女は誓いを立てたそうです。
「それが最後の言葉になったら困るような発言は二度としないこと。」

私たちにそれができるでしょうか?

難しいことですが、そういうことを目指さなければなりません。

家族など、親しい人には、悪気は無くとも、ついぞんざいな口をきいてしまいがちです。
ある日突然、その言葉が最後となって後悔するようなことは、避ける心配りが望ましいですね。

旧いマネジメントで、キツく言い聞かせるだけのパワハラまがいの指導だったらどうでしょう。

目は輝かないばかりか、投げつけた人格を否定するような言葉が最後の言葉になってしまったら、、、愛情の裏返しと言えども後味の悪いこと、こみ上げる胃液のごとしではなかろうか。

2014年4月10日木曜日

サムライの男性コーチによる演奏会の告知

今日は東先生のレッスンで、6月に行うイタリア公演で歌うOsignore, dal tetto natioを主にトレーニング。

イタリア語の歌詞を音符に嵌め込むことが難しいのだが、先生が細かく部品を分解するように音節を分けて丁寧に説明してくれたので、どうにか格好がついてきた。

こういう風にできなかったことができてくるのはいくつになっても面白いものだ。
忘れないうちに反復練習しないとね。

そして東先生のオペラ情報。

さらに荻島先生のデュオ・コンサート